こんにちは、あしたも焙煎のサトです^^!
ホンジュラス産のコーヒー豆をハンドピックしている時、ふと1センチほどの小石が目に入った。
普段なら、焙煎前の豆に混った異物はただ取り除くだけで、それ以上考えることはない。
だけど、この小石はホンジュラスから海を越え、偶然にも私の手元にたどり着いたのだ。
そう思うと、遥々やってきた「旅の証」のように思えて、少し特別で不思議な感覚が湧いてきた。
ホンジュラスといえば中米に位置する遠い国。
日本からの距離は約1万2千キロ、飛行機で1日半以上もかかる場所で、普段の生活では縁のない国だろう。
だけど、この小石を通じてその国の大地や風景を一瞬だけでも感じられるのは、なんともロマンチックだ。
現地の農園でこのコーヒー豆が収穫され選別される過程で、きっとこの小石もどこかで紛れ込んだのだろう。
普段は当たり前のように飲んでいる一杯のコーヒーも、地球の裏側からやってきた贈り物。
その背景には、珈琲生産に携わる人々の手作業や自然の恵みがあり、そんな小さな異物さえも、その物語の一部だと感じられるのが不思議だ。
日々、何気なく飲んでいる一杯のコーヒーが、こうして異国の大地から届けられると思うと、その一杯が少し特別に感じられる。
私たちは、知らず知らずのうちに世界とつながっている。
普段の生活では手にすることのないホンジュラスの小さな石が、まるでそのつながりを象徴しているかのようだった。
たった1センチほどの石が、こうして私たちに遠い異国の風景や人々の営みを思い出させてくれることがある。
コーヒーを飲む時間が、少し特別に感じられた瞬間。