こんにちは!コーヒー大好き焙煎大好きサトです。
当店では常時20種類以上のコーヒーを全国にお届けしていますが、コーヒーの味わいは抽出方法によっても大きく変わります。
今回は、当店がオススメする焙煎度別の抽出レシピを紹介します。
「美味しさが安定したコーヒーを飲みたい」「いつもと違うレシピで風味の変化を楽しみたい」という方は、ぜひ参考にしてみてください^^!
コーヒー抽出レシピ
それぞれのレシピ詳細については後ほど記載しますが、下記が当店オススメの抽出レシピです。
- 深煎り 湯温80℃ 比率1:22
- 中深煎り 湯温85℃ 比率1:20
- 中煎り 湯温90℃ 比率1:18
上記レシピに基づいて、お湯を5投(1投あたり30秒)に分けて2分半ほどかけ、ペーパーまたはネルドリップで抽出します。
例えば中深煎りの場合、中挽きの粉10gに対して200mlのお湯(85℃)で抽出するという感じです。
粉の量、お湯の量、湯温、お湯の投入間隔、抽出時間を固定すれば毎回安定した同じ味が再現できます。
早速ですが、ここからは各レシピについて少し詳しく説明していきます。
各焙煎度でレシピを変えているのは、焙煎度合いによって豆の内部(ハニカム)状態が異なるためです。
豆の状態に対して適切な湯温や抽出比率を調整することで、焙煎度に応じた味わいを引き出すことができます。
まずは酸味と苦みの香味バランスが良くベーシックな中深煎りのレシピから紹介します。
中深煎りレシピ
- 比 率 1:20
- 湯 温 85℃
- 具体例 粉10gをお湯200mlで抽出
中深煎りは、深煎りほどではないもののある程度焙煎が進んでいるため、適度に成分が抽出されやすくなっています。
酸味や苦味を出し過ぎずに甘み・コクのバランスを引き出すため、湯温は85℃がおすすめです。
沸騰直後の湯を別容器に入れ、更に別の容器に移してから使うと約85℃になります。
- 湯温を高く(90℃)→苦味が引き立つ。
- 湯温を低く(80℃)→酸味が引き立つ。
- 湯量を多く(1:22)→すっきりとしたライトな飲み口になる。
- 湯量を少なく(1:18)→ボディ感が増し、濃厚な味わいになる。
深煎りレシピ
- 比 率 1:22
- 湯 温 80℃
- 具体例 粉10gをお湯220mlで抽出
深煎りの豆は、焙煎が進むことで豆の細胞ハニカム構造がもろくなり、成分が非常に抽出しやすい状態になっています。
そのため、通常よりやや温度の低い80度のお湯で抽出するのがポイントです。
やや低い温度のお湯を使うことで深いコクや甘味まで楽しむことが出来ます。
高温のお湯を使うと過剰に成分が出てしまい、苦味だけが強くなってしまいます。
- 湯温を高く(85℃)→湯温を高くするほど苦みが引き立つ。
- 湯温を低く(75℃)→苦みが和らぐが湯温が低すぎて抽出不足で薄味になりやすい。
- 湯量が多い場合(1:24)→苦味が和らぎマイルドな飲み口になる。
- 湯量が少ない場合(1:20)→濃厚な苦みでストロングな味わいになる。
浅・中煎りレシピ
- 比 率 1:18
- 湯 温 90℃
- 具体例 粉10gをお湯180mlで抽出
中煎りの豆は、深煎りに比べるとハニカム構造が頑丈なため、内部成分が溶け出しにくい状態です。
そのため、香味成分を抽出しやすくするために湯温は通常より高めに設定します。
沸騰直後のお湯を別の容器に入れてから使うと約90℃になります。
一方で、湯温が低いと香味成分を十分に抽出できず、薄味の酸っぱいコーヒーになってしまいます。
- 湯温を高く(95℃)→酸味が少し和らぐがやや尖った印象になる。
- 湯温を低く(85℃)→湯温が低くなるにつれ酸味が強くなり抽出不足で大味になりやすい。
- 湯量を多く(1:20)→酸味が和らぎマイルドな飲み口になる。
- 湯量を少なく(1:16)→濃厚な酸味でストロングな味わいになる。
さいごに
今回は焙煎度別のオススメ抽出レシピを紹介してみました。
同じ豆を使っても、粉と湯量の比率、湯温を変更するだけでも味は変わります。
基準のレシピを定めておく事で、その日の気分で「今日はライトな飲み口にしよう」「酸味を強く出してみよう」とアレンジが出来るようになります。
他にも、豆の挽き目、蒸らしの有無、蒸らしの湯量や時間、何投で抽出するか、ドリッパーのタイプ(穴の数や大きさ、傾度など)を変更する事でも味をアレンジできます。
どの項目をどの程度変更すると香味が変化するのかを把握するためには、変数を多くせず1つの要素に変更を加えて変化を都度チェックするのがオススメです。
ぜひ自分だけの最高の一杯を見つけて下さいね^^!
それではまた☆彡